黒坂彩乃の鉄道噺

鉄道のあれこれについて意見や説明、紹介などなど。

【配線】「良い」配線とは何か?その1

こんばんは。黒坂です。

皆さんは「良い配線」と聞いて何駅の配線を思い浮かべますか?

私は大抵小田急小田原線多摩線の分岐駅である新百合ヶ丘駅を例に出すのですが、もしよろしければコメ欄にでも例を挙げて頂けると話題に出来るかもしれません。

 

良い配線とは、ネックが少なく、余裕が多く、高速運転に適する配線を指すと私は考えています。

ネックはボトルネックとも言いますが、運行上来す支障のことです。日常会話でも使いますね。

具体的には、京急本線の品川〜北品川間の八ツ山橋(25km/h制限)、東武伊勢崎線浅草駅付近の様な高速運転を阻害する物や、

JR仙石線の様な追い越し可能駅が無い線区、

名鉄の金山〜枇杷島の様な複数方面から同一路線に列車が集約される線区などが挙げられます。

配線の細かい部分で言えば分岐器の番数(これによって制限速度が変化します。機関車牽引列車の基準で国鉄が設置した分岐器は往々にして電車のパフォーマンス発揮を妨げています。詳しくはいずれ)や、通過するのに分岐器を通らねばならない構造である(東武伊勢崎線鐘ヶ淵、京急本線・空港線京急蒲田etc……、なお京成成田空港線成田湯川上越北陸新幹線高崎の様に対策を打って分岐側でも制限がほぼ掛からない様にしてある例もあります。そして石勝線・室蘭本線追分は制限を緩和しても未だに高速通過が出来ない構造になっています。)、待避線や行き違い信号場に安全側線が無く進入速度を抑えなければならない、などなど様々な物が挙げられます。

これらは全てダイヤや乗り心地に影響しており、如何に解消するかを鉄道会社は日夜模索している事でしょう。

 

余裕と高速運転に関しては次記事で。

それではごきげんよう